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TEM 的環境を作る

自分のPC環境の紹介。あと再インストール用のメモでもある。

はじめに

PC環境というのは人によって全然違うと思います。自分のPCのOSはWindows2000ですが、 UNIX っぽさも加えたりして自分なりに便利になるようにしています。 基本的に軽くてシンプル(というかゴチャゴチャしていない)なものを選んでいます。

参考にしたの:WindowsをUNIXっぽく

FileVisor5

ファイラとしてFileVisorを使っています。シェアウェアなのですが、 もうこれに慣れてしまったので、これを使いつづけています。使っている主な機能は

細かい部分での操作性や機能が安定して便利なので使っています。 各種ツールは登録したのを使うことが出来ます。 これでコマンドプロンプトは後述の NYACUS を使っています。 現在のフォルダで開くので便利です。

フリーの方が良い人は(私は使ったことがないですが)「まめFile2」など有名なのがあるので 探してみるのも良いでしょう。

Special Launch 4

ソフト起動ランチャーとして澤田 茂氏の Secial Launch 4 を使っています。 ボタン型ランチャーとしてはカスタマイズ性が非常に高く、 ボタン型ランチャーとしては万人の要求に答える事が出来るのではないでしょうか。

スタートメニューからソフトを選ぶのが面倒なのですが、 デスクトップにアイコンが散乱するのが耐えられない私としては、 これを使ってインストールしてあるソフトを登録しておき、 ランチャー自体は普段は完全に隠れるようにしてあります。

以下設定の一部

xyzzy

xyzzy は Emacs ライクなテキストエディタです。 私が使っている一番の決め手はプログラミングの際のインデント機能の良さです。 Emacs 系のインデントに慣れると自分で入れるのが馬鹿らしくなります。

以前までは terapad と使い分けていたのですが、 十分に軽いので最近は xyzzy 一本化しました。

特徴としてカスタマイズが相当できます。 というかこれで出来ない事があるのか判らないぐらい色んな事が出来ます。 その代わりとっつきにくさが相当あります。設定を変えるのにもそれなりの知識を必要とします。

インストール

  1. アーカイブをインストールしたいディレクトリに展開(自分の場合D:/tools/file/xyzzy/)
  2. そのパスを環境変数%XYZZYHOME%に設定(やっておくと良い事があるらしい)
  3. インストールディレクトリ内(以後~)の/site-lisp/に拡張lispを入れる
  4. ~/site-lisp/siteinit.lに設定を書く(~/.xyzzyでもいいんだけど)
  5. 起動

設定を変更する手順( xyzzy の tips で Lisp だけ在ったらこれをする)

  1. ~/site-lisp/siteinit.lの設定を書き換える
  2. ~/site-lisp/siteinit.lをバイトコンパイルする(別にやらんでもいい)
  3. ~/xyzzy.w2k(環境によって拡張子は変化)を削除する
  4. 起動

入れている拡張 Lisp

注意:comment.lはXXX-modeを全て取り込んだ後にrequireしないとよくわからんエラーが出る。

自分のsiteinit.l
いろいろと沢山やったもんだ

NYAOS

コマンドラインシェルとしてはやまかおる氏 の http://www.nyaos.org/index_ja.html を使っています。 NYAOS とはプラットホームによって違う NYADOS(win9x)と NYACUS(NT 系)と NYAOS-II(OS/2)の総称です。 UNIX の特徴として CUI の素晴らしさというのがあると思うのですが、Windows では 標準のプロンプトが貧弱なので、いくら便利な CUI のツールが在っても魅力はガタ落ちです。 そこでコマンドプロンプトシェルとして NYAOS を使えば CUI ツールの魅力を引き出せる環境ができます。

詳しくは [[NYAOS を使おう!?]]で説明しています。

私が UNIX に触れて間もない頃に、Windows でもヒストリと補完機能が使えて 日本語もバッチリな物は無いか探したら見つけました。 それから随分経ちますが、このジャンルでライバルと呼べる物がまったく出てこないので 非常に貴重なソフトだと思います。私はこれのおかげで CUI の素晴らしさを 理解しましたし、IDE など GUI アレルギーにもなった気がします。

NYAOS の良いところ
  • 日本語が使える
  • 非常に強力なファイル名補完機能
  • 編集機能が強力
  • ヒストリ機能
  • エイリアス/関数機能
  • 逆クォートが使える
  • 内臓 ls コマンドに色がついてる
  • めちゃ軽く、持ち運びも楽チン

シェルは単体はではそんなに役に立たないのですが 次に紹介するコマンドラインツールを組み合わせる際に非常に役に立ちます。

自分の_nya

NYAOS はデフォルトでは _nya の設定ファイルをを読み込みます。 (正確には内容を実行する)。無駄に alias している部分がありますが、 それは補完の対照にするためにしています。 あと簡易的に man コマンドを実装しています。

コマンドラインツール

シェルはCUIツールの魅力を引き出すものなので、そのツールがないと意味がありません。

NT版UNIX-like tools

まずは NT 版 UNIX-like tools で、 殆どの UNIX のコマンドラインツールがそろいます。ls とか grep とか必須のツール群。

他いろいろ

NT 版 UNIX-like tools に入っていないものは自分で適宜導入しなければなりません。 他にも便利なコマンドが在るので紹介しておきます。

less

UNIX では非常に良く使われるページャこと less です。 この間まで福田隆司さんが公開していたのが Windows で日本語が扱えたのですが、 今は消えてしまっています。他に良いものが見当たらないので、ここに置いておきます。 詳しくは知らないですが一応 GPL なので再配布 OK だと思います。

less-340-iso249-win32-ix86.tar.gz

du

川俣 晶氏によるdu for win32 。 フォルダ等の容量を測ります。一覧で出るので便利。

diff

diff は NT 版 UNIX-like tools にも在るんですが xyzzy で使えるようにはなっていはいないので 角藤 亮氏の GNU diff を導入します。

sed

いろいろと Windows 版の sed を試してみたんですがこの sed win32 が一番良かったと思います。

LHcm

亀川 和史氏による LHA 圧縮展開コマンド。 大容量の複数のファイルを圧縮展開したい場合はコマンドラインでバッチ処理したりと便利です。

MiniZip

S.Noda 氏による ZIP 圧縮コマンド。世界的にはこっちのが有名。

Cab32

宮坂 賢氏による cab 圧縮展開コマンド。上の cab 版。cabは圧縮率が良いのです。

TAR.EXE

島田 博幸氏による tar 圧縮展開コマンド。UNIX で良く使われるアーカイブ形態。

qkc

佐藤 公彦氏による超高速漢字コード変換プログラム。UNIX と WINDOWSの世界を移動する際に役に立ちます。 GUI プログラムですが -B で呼び出すことでほぼコマンドラインツールとして使えます。

xdoc2txt

hishida 氏作成の MSWord 文章や PDF からテキストを抽出するコマンド。あんまし使ってない。

scpp

宮坂 賢氏による Selective C PreProcessor の Win32 版。 C 言語で特定の #define を展開した後のソースを吐き出します。

clipto, toclip

なかた あたる氏による コマンドラインとクリップボードへ文字列を転送を行うコマンド。

私はこれらのツールを NYACUS といっしょに D:/tools/other/nyacus/ に入れて、 説明書を D:/tools/other/nyacus/man/ に入れています。 私は一貫してやっていますが、人によっては面倒でしょう。 その場合はNT tools Frameworkでこれらの管理が出来るみたいです。

開発

Borland C++ Compoler

Borland 社の Borland C++ Compoler は コマンドラインの C/C++ のコンパイラとそのツール群です。

BCC Developer

Jm 氏の BCC Developerは 上記コンパイラの IDE です。機能は決して豊富ではありませんが、必要な機能はそろっているので結構重宝しています。

設定すべきなのは

  • コンパイラの位置
  • リソースエディタの位置
  • エディタの位置と引数
  • BCCのヘルプの位置
  • 出力パネルのフォント

BCCForm and BCCSkelton

ysama氏によるBCCForm and BCCSkelton は BCC のリソースエディタです。まだそんなに使っていませんが若干使いにくいかもしれません。 けどフリーの利そーエディタはこれぐらいしか見当たらないんですよね。

Ruby

オブジェクト指向スクリプト言語の RubyMS 版を入れております。 html版のリファレンスマニュアルも。

以前は perl を使っていたのですが、Ruby を勉強したらこちらの方が良いと思ったので、 perl を捨てて Ruby に移行しました。日本語処理が完璧というのもありがたいですね。

cgi での利用されますが、他にも文字列処理とか Windows プログラミングとか何でも出来るみたいです。 それも非常に楽に、そして楽しく。私の場合は主にはスクリプト処理用に使っています。

簡単なものなら nyacus でもスクリプトで処理できるのですが、 nyacusの設計思想の都合上、確保できるメモリがかなり少ないので、 その場合は Ruby を使っています。そのおかげでスクリプト言語の使い方を覚えたので良かったと思っています。 正規表現は非常に強力で便利なので覚えて損は無いと思います。 ちょっとした小道具を作れるのは良いですよ。

.NET Framework

Windows 2000 には最初から .NET Framework は 入っていないので手動でインストールする必要があります。

C# と VB.NET のコンパイラは .NET Framework に含まれているので、 .NET Framework をインストールすればそのまま使うことが出来ます。

ついでに .NET Framework SDK もインストールすれば C++.NET も使うことができます。

NUnit

NUnit は .NET Framework 用のテスティングフレームワークです。 オブジェクト指向とか XP とかな人ならおなじみのツールでしょう。

NDoc

NDoc は C# 用のドキュメントツールです。 Java で言う JavaDoc みたいなものですね。

.NET では C# のコンパイラが C# ソースファイルから、そこに記述したドキュメントを XML 形式で抽出することが出来ます。抽出したデータは XML 形式でデータだけなので、 NDoc で整形した HTML に変換する必要があります。

画像ツール

私はあんまり絵は弄らないのですが、最低限のものは無いとデジカメの写真とかが処理できないので多少は入れています。

JTrim

WoodyBells 氏による JTrim は フォトレタッチソフトです。 以前は Dibas32 を使っていたのですが、 PNG が使えないのでこっちに乗り換えました。(susieのプラグインを使えばいける)。 Dibas32 は非常に軽いんですがこちらも十分軽いと思います。 とりあえずこれがあれば、素人がやる写真の加工で困ることは無いと思います。

藤 -Resizer-

しーやん氏による藤 -Resizer- は 画像サイズ変更ソフトです。一括して複数ファイルを処理できます。 ちゃんと計算してサイズを変更してくれるので綺麗に出力されます。

Internet系

ネット系で使っているソフトは以下です。面倒なのでコメントは無し。


2007/01/06 現状に合わせる、リンク切れなどを修正
2005/01/30 自分のsiteinit.l、自分の_nya、lessのファイル、lnコマンド除去、toclip,cliptoを追加、MiniZip追加、perlをやめてRubyに。
2004/07/23 「使っているソフト等」から「TEM的環境を作る」にタイトル変更。殆ど書き直し
2004/03/14 作成

TOP/PROGRAM/TEM 的環境を作る