[書評]グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する

グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する

著者 佐々木 俊尚
出版社 文芸春秋
ISBN 4166605011
カテゴリ インターネット

他の人の書評では「目新しい事は無い」と言っているのだが、自分的には結構新鮮に感じる内容であった。 断片的には知っていたが詳しくは知らなかった「キーワード広告」の仕組みやその効果などが 具体的に取材した内容を元に説明している。 丁寧にかつ具体的に「キーワード広告」が既存の広告とは違うのかが良くわかるようになっていると思う。 また他にも google が行っているサービスについても触れている。 google ニュースなど、サービス自体は知っていたが それがどんな影響があるのかは深く考えていなかったので、 一歩踏み込んだ考察は面白かった。

この内容を「目新しい事は無い」と言うような人はインターネットで商売をしていたり、 そのような事に敏感な人たちばかりなのだろう。確かにその界隈の人らには目新しい事では無いのかもしれない。 しかし、そのような人らは全体から見たらほんの一部のような気がする。 自分のようなそれなりにインターネットに触れている人間でも目新しく感じるのだから、 インターネットに殆ど触れないような人なら確実に目新しく感じると思う。

そういう事でこの本は先端の人には当たり前の事を広める為にあると思う。 特にこの本で具体例にあげられているような中小企業の人らの経営者などが対象になっているのだろう。 そういう意味では媒体として「インターネット」ではなく「本」と言うのは当然なんだろう。 これで中小企業がチャンスを掴めるようになると面白そうな気がする。