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使い方チュートリアル

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TTVC Developer を使って実際にプログラムを製作して実行するまでを説明します。

目次

  1. Visual Studio または Microsoft Build Tools のダウンロード・インストール
  2. TTVC Develoepr のダウンロード・インストール
  3. TTVC Developer の初期設定
  4. プロジェクト作成
  5. ソース作成
  6. ビルド - 実行

Visual Studio または Microsoft Build Tools のダウンロード・インストール

TTVC Devleoper は Microsoft Visual C++ を使用するので、 Visual Studio または Microsoft Build Tools のダウンロード・インストールが必要になります。

Microsoft のサイトより Visual Studio か Microsoft Build Tools をダウンロード・インストールします。 バージョンは特に問わないので最新版でも以前のバージョンでも好きなものを使って下さい。 TTVC Developer の開発中での動作確認は Microsoft Build Tools よりインストールした、 コンポーネント VC++ 2017 v141 ツールセット (x86,x64)を使用しています。

TTVC Developer のダウンロード・インストール

TTVC Developer をダウンロード・インストールします。 インストールは zip ファイルを任意の場所に展開します。

TTVC Developer の初期設定

ttvc_developer.exe を起動すると TTVC Developer が起動します。 初回起動だと設定ダイアログが開きます。 2回目以降の起動で設定画面を開きたい場合は、メニューの[ツール]→[環境設定]で開きます。

tutorial01.png

このダイアログの「コンパイラx86」タブで各種設定をします。

Makeコマンド

Microsoft の nmake コマンド(nmake.exe)を指定します。 インストール場所やバージョンにもよりますが、 自分がデフォルトの場所にインストールしたVC++ の場合は以下になります。

C:\Program Files\Microsoft Visual Studio\2017\BuildTools\VC\Tools\MSVC\14.12.25827\bin\Hostx86\x86\nmake.exe

コンパイラ

VC++ のコンパイラである cl.exe を指定します。 自分がデフォルトの場所にインストールしたVC++ の場合は以下になります。

C:\Program Files\Microsoft Visual Studio\2017\BuildTools\VC\Tools\MSVC\14.12.25827\bin\Hostx86\x86\cl.exe

リソースコンパイラ

リソースを使う場合、リソースコンパイラを指定する必要があります。 今回のチュートリアルでは使用しないので、設定しなくても問題無いですが、 今後使用するのであれば設定しておきましょう。

C++ のコンパイラとは別の場所にありますので注意が必要です。 Microsoft Build Tools でのインストールしている場合、 コンポーネントは UWP 用 Windows 10 SDK (10.0.16299.0): C++ で 場所は以下となっています。

C:\Program Files\Windows Kits\10\bin\10.0.16299.0\x86\rc.exe

環境変数 INCLUDE、 LIB、 LIBPATH

これら環境変数を必要に応じて設定します。

環境変数 INCLUDE については以下を参照

https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/73f9s62w.aspx

環境変数 LIB については以下を参照

https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/6y6t9esh.aspx

環境変数 LIBPATH については以下を参照

https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/yab9swk4.aspx

自分の場合は以下となっています。

環境変数 INCLUDE

C:\Program Files\Microsoft Visual Studio\2017\BuildTools\VC\Tools\MSVC\14.12.25827\include;C:\Program Files\Windows Kits\10\Include\10.0.16299.0\shared;C:\Program Files\Windows Kits\10\Include\10.0.16299.0\ucrt;C:\Program Files\Windows Kits\10\Include\10.0.16299.0\um

環境変数 LIB

C:\Program Files\Microsoft Visual Studio\2017\BuildTools\VC\Tools\MSVC\14.12.25827\lib\x86;C:\Program Files\Windows Kits\10\Lib\10.0.16299.0\ucrt\x86;C:\Program Files\Windows Kits\10\Lib\10.0.16299.0\um\x86

環境変数 LIBPATH は自分の環境では使っていないません。

プロジェクト作成

初期設定が終わると TTVC Developer の初期画面になっている筈です。

tutorial02.png

ここで新規にプロジェクトを作成します。 ツールバーの左端のボタンtutorial_button1.pngを押すか、メニューの[ファイル]→[新規プロジェクト]で新規プロジェクトを作成します。

新規プロジェクト作成用のダイアログが開きます。

tutorial03.png

適当なプロジェクトフォルダを指定して、プロジェクトのファイル名も適当に指定します。

プロジェクトが作成されて通常の画面に戻ります。

tutorial04.png

ソース作成

これからサンプルプログラムを作成していきます。

ツールバーの左から4番目のボタンtutorial_button2.pngを押すか、メニューの[プロジェクト]→[プロジェクト設定]で プロジェクト設定ダイアログを開きます。

tutorial05.png

この画面で以下になっている事を確認します。(デフォルトでそうなっている筈です)

  • プラットフォームが「x86」になっている
  • ターゲット種類が「コンソールアプリケーション」になっている
  • 実行時作業フォルダが @@output_folder_path@@ になっている
  • 実行結果をタブに出力するにチェックが入っている

プロジェクト設定ダイアログを閉じて、2段目のツールバーの左端のボタンtutorial_button3.pngを押すか、 メニューの[プロジェクト]→[プロジェクトに新規にファイルを追加]で ファイルの追加ダイアログを開きます。

tutorial06.png

ファイルパスがプロジェクトフォルダになっている筈なので、そこ以下に適当なファイル名で cpp ファイルを作成します。

D:\works\program\sample\sample.cpp

そうすると、プロジェクトのツリーにファイルが追加されます。

tutorial07.png

このファイルをエディタで開いて以下のサンプルプログラムを記述して保存します。 ツリー上のアイコンをダブルクリックしたり D&D してエディタで開いてください。

サンプルソース

#include <iostream>

int main()
{
  std::cout << "Hello World" << std::endl;
  return 0;
}

ビルド - 実行

サンプルプログラムをエディタで記述して保存したらビルドを行います。

ツールバーの左から6番目のボタンtutorial_button4.pngを押すか、 メニューの[ビルド]→[メイク]でプログラムをビルドします。

tutorial08.png

プログラムがビルドされました。

ビルドされたプログラムを実行します。

ツールバーの左から9番目のボタンtutorial_button5.pngを押すか、 メニューの[実行]→[実行]でプログラムを実行します。

tutorial09.png

一瞬だけコンソール画面が出て消えてしまいますが、 TTVC Developer の実行ファイルタブの出力に Hello World と出力されているのを確認してプログラムが正しく実行されているのを確認します。

以上でプログラムの実行までを簡単ですが解説しました。

これ以上の事は、実際に使ってみるかマニュアルを参照してみるかして下さい。 大抵は他の IDE に倣って作ってありますので他の IDE に慣れている人なら何となく判るかと思います。

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